【復活!やまのぼらー】第2話-勢いに乗って

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山を目指す

山に登ることを心に決めた夏の日。この日、時刻はすでにお昼間際にまで迫っていました。
そのため、計画や道具の準備をのんびりとやっていられる時間がなかったため、心の思うままに進むことを決めました。

以前、登山の際に使用していたザックを取り出し、低い山を登るために必要な最低限の道具をかき集め、登る山を考えました。
最初に浮かんだのは、高尾山。初心者でも登りやすい山No.1の高尾山であれば、登山道や標識などが完備されているので、まず危険なことはあまりないでしょう。

しかし、登山道によっては観光客がたくさんいて道が渋滞していたり、山頂も人で混雑しているであろうことを思い浮かべました。
社会から離れるために山に登ろうとしているのに、人の多い山に行っても意味がないのではないかと思いながら、高尾山周辺の地図を睨んでいました。
出発する時間や日没までの時間を考えても、3時間程度のルートが限界でした。

高尾山以外に、選択肢はないものかと見ていると、目に入ったのは「小仏城山~高尾ルート」でした。
高尾山を通るものの、人が少ないであろう城山の登山道も通る道です。
登山口から山頂まで1時間、高尾山頂まで1時間、下山先の高尾山口駅まで1時間。計3時間のコース。

小仏城山は、子供の頃から何度か登ったことのある山であり、高尾山も何度も登っていました。
(ここなら、行ける…!)
確信を持った私は、荷物を背負って家を飛び出し、近所のスーパーで飲み物を購入して電車に乗り込みます。
目指すは、相模湖。そして、山の上。

ワクワクと不安が入り乱れる中、電車は西へ進みます。
中央線の高尾駅で中央本線へと乗り換え、相模湖駅へ…!

いつも準備万端でなければ不安で仕方ないはずの私が、勢いと心の求めるものに任せて突き進み始めました。

やりたいこと、好きなこと…
いったい何が、私を動かすのか
その答えが、山の上で待っているかのように。
その答えを求めるように。

私の心は、これまで味わったことのないほどの高揚感を抱いていました。

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