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星空を眺めてみよう
星空を眺めてみよう
近年、星空をのんびりと眺める人が減っているように感じます。私自身も以前に比べると星空を眺めなくなってしまいました。
PCやスマホなど、夜の暗い時間になっても、明るく光っているデバイスが増えていることや、都市部では煌々と灯る街頭やビルの明かりで、星が見えなくなっている事も要因の1つでしょう。
【丹沢から見る夜景】
せわしなく働いている人々とは対照的に、ゆったりとした時間が流れている星空を眺めてみると、日々の忙しさを忘れてホッと一息つけるかもしれません。
昔の人にとって、星空は大切な存在でした。
農業における時期を判断するための暦として利用されていました。
海の航海をするにあたって、方角を調べるために利用しました。
生活に強く結びついていた星空ですが、現代では、様々な技術の発展により、星空を見なくても色々なことが分かるようになってきました。
星空を見なくても生活は出来るようになりましたが、星空は実はとてもたくさんの事を教えてくれる存在です。
星空の眺め方を知って、ゆったりとした星空を楽しんでみましょう!
星空の眺め方
一言に星空と言っても、様々な眺め方があります。
満天の星空を見るためには、相応の場所に行かなければならなかったり、条件を満たさなければいけなかったりします。
満天の星空を見られる場所に行って、ひたすらに美しい星々を眺めるのも楽しいひと時ですが、せっかくなら、より楽しめるように、星空の眺め方を身近な空で練習してから臨んでみましょう。
満天の星空の眺め方(工事中)
星空を眺める際に、最低限気をつけてもらいたいことは「安全であること」です。
夜は暗いので、足元が見えにくくなりますし、不審者が潜んでいる可能性もあります。
せっかく楽しい星空を見に行って、怪我をして帰ってきては悲しさでいっぱいになってしまいます。
そのため、まずは安全に配慮して星空を眺めるようにしましょう。
安全が確保できたら、いよいよ空を見上げます。
見上げてすぐは、星があまり見えないかもしれません。
これは、目が暗さに慣れていないため、星の光のような弱い光を感知出来ないためです。
目が慣れてくるまで待っているのも一興ですが、せっかくなので慣れていなくても見える星から見ていきましょう。
明るい都会でも見ることのできる天体がいくつかあり、まずは夜空で1番目立つ"月"が目に入るかと思います。
ただし、新月だったり、時間帯が違うと月は見えないので、注意が必要です。
月を観察してみよう(工事中)
【都会でも月は見ることが出来ます】
月の周りは明るく輝いているために、他の星をあまり見つけることが出来ません。
そのため、他の星を見るためには月が出ていない方角を観察してみましょう。
しばらくすると、徐々に明るい星たちが見えてくるかと思います。
ポイントは、一点に集中して見るのではなく、なんとなく視界全体を見るようにすることです。
「そらし眼」などと呼ばれるテクニックですが、眼の構造と関係のあるテクニックです。
【網膜上の視細胞分布のグラフ】
視界の中心は、錐体細胞という、色を判別できる細胞が多く集まっているため、物の色がはっきりと分かるようになっていますが、感度が低いために、光の量が少ないと物が見えません。周辺には、桿体細胞と呼ばれる色はあまり見分けられませんが、弱い光でも捉えることのできる細胞が多く分布しています。
この桿体細胞を利用することで、暗い星でも観察することが出来るようになります。
少しずつ星空が見えてくると、明るい星でできた星座などは見つけることが出来るかもしれません。
星座についての詳しい解説は、他の記事を参考にしてください。
まとめ
・星空を見るときは安全に
・目が慣れるのを待とう
・そらし眼で暗い星を見てみよう