【C#入門】2-1.新規ソリューション作成 VisualStudio2019

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第2章-Hello World編・開幕

それでは、インストールおよびC#の概要を把握したところで、さっそくプログラミングを始めていきましょう!
第2章は「Hello World編」として、とりあえずプログラムが動くところまで進めてみたいと思います。

ところで、いきなり余談ですが、プログラムを勉強し始めると、だいたい「Hello World」という言葉が出てきます。プログラムに親しんでいる人にとっては、Hello Worldを疑問に思うことはありませんが、初めてプログラムを触る人にとっては、「Hello Worldってなんだ?」と思うかもしれませんね。

プログラムをやるにあたって大切なのは、その言語で書いてみることです。そのため、まずは簡単に書けるプログラムを実行するために、画面上に「Hello World」を表示させるだけ、という簡単な指示を出してみるわけです。
簡単なプログラムを動かすことで、プログラミングをしようとしているPCなどで、プログラムが実行できる環境が整っているかをチェックすることもできます。
つまるところ、Hello Worldを表示させる指示がうまくいくなら、その後の開発を進められる最低限の環境が整っているという、一種の試金石として利用することが出来るわけです。

それでは早速、みなさんのPC上で、C#という言語を利用し、「Hello World」を表示させるために進めていきましょう。

ソリューションとプロジェクトの作成

C#で開発を行うために、まずは「ソリューション」というものを作成しなくてはなりません。
今回は、ソリューションとプロジェクトをまとめて作成してしまいます。

最初のうちは、このソリューションやプロジェクトの構造について、深く理解している必要はありません。実際にプログラムを書けるようになってから、追って学習すれば十分だと思います。
一応、下記におおまかな概要を記載しておきますが、興味のある人だけ読んでください。

ソリューションとプロジェクトについて
ソリューションは、日本語訳をすると「問題を解決すること」という意味になります。IT用語としては、問題解決のために提供されるシステムを含む場合もあります。

しかし、VisualStudioで言うところのソリューションは、少し毛色が違います。簡単にかみ砕くと、「プログラムなどを整理して取りまとめているもの」です。
最終的にシステムが出来上がったときには、そのシステムが「何らかの問題を解決してくれるツール」となることを考えると、「問題を解決するもの」という名前が相応しいようにも思いますが、詳しい名前のルーツについては分かりません。

ひとまず、ソリューションとは、プログラムを整理して取りまとめているものとして考えてください。

次に、プロジェクトとは、ソリューションより小さな単位のものです。1つのソリューションに複数のプロジェクトを作成することが出来ます。
プロジェクトも、プログラムを整理して取りまとめてくれているものですが、プログラムを実行するために必要な各種ファイルなどの関連性も管理してくれています。

プログラムをまとめているという点ではソリューションと同じですが、実際にプログラムを動かすために必要なファイルの管理(=プロジェクト)と、それらのプロジェクトの管理(=ソリューション)の構造になっていると考えてください。

それでは、実際にソリューションとプロジェクトを作成してみましょう。

作成手順

1.Visual Studio2019を起動する
インストールしたVisualStudioのアプリケーションを起動しましょう。
VisualStudioの場所がわからない人は、Windowsキーを押してスタートメニューを開き、Vのあたりに「Visual Studio2019」がいるはずなので、アイコンをクリックして起動しましょう。

注意:「Blend for Visual Studio 2019」という、似た名前の別のアプリケーションがインストールされているので、起動するアプリケーションを間違えないように。

2.新しいプロジェクトの作成をクリック
Visual Studio2019を起動すると、下記の画面が表示されます。
その中にある、「新しいプロジェクトの作成」というボタンをクリックして、プロジェクトの作成へと進みましょう。

【新しいプロジェクトの作成】

3.C#のWindows Formsを選択
新しいプロジェクト作成の画面に進むと、様々なプロジェクトのテンプレートが表示されます。
今回の学習を進めるにあたって利用するのは、C#のデスクトップアプリケーションです。そのため、それを利用できるテンプレートを選択します。

テンプレートの検索や、絞り込みが利用できますので、「C#・Windows・デスクトップ」というキーワードを元に、「Windows Forms App(.Net Core)」を探してください。
選択したら、「次へ」をクリックします。
【フォームアプリケーションを選択する】

4.プロジェクトとソリューションの構成を設定
プロジェクト名、場所、ソリューション名の3つを設定します。
プロジェクト名は、C#の学習という意味で、「StudyCS」としましょう。保存場所は、任意のフォルダを設定してください。自分で管理しやすい場所であれば、どこでも構いません。
ソリューション名は、自由で構いませんが、プロジェクト名と同じ「StudyCS」にしておきましょう。変更したければ変更してください。

フレームワークの設定は、デフォルトのままで良いです。
フレームワークについて、詳しくは他のページに記載します。

入力したら、「作成」ボタンをクリックします。

【構成の設定】

5.作成完了!
作成を押して少し待つと、ソリューションとプロジェクトが出来上がります。出来上がると、下記画像のような画面が表示されるかと思います。

【開発環境が開かれました】

6.動かしてみる
上の画面が出たら、「開始」ボタンを押して、プログラムが動くか確認しましょう。

【開始ボタンはココ!】

開始ボタンを押すと、特に何も表示されない画面が表示されるはずです。
左上にアイコンと「Form1」という文字、そして、右上に最小化、最大化、閉じるのボタンが並んでいるだけで、何ができるわけでもない画面が表示されます。
この画面が表示されるようなら、VisualStudioでの開発が可能な環境が整っていますので、進んでいきましょう。

【何も表示されない画面が表示されましたか?】

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